クラウドソーシングは日本の人口減問題を解決するか(第2回)


前回のクラウドソーシングは日本の人口減問題を解決するか(第1回)では、
クラウドソーシングを使って、日本人が外国へ仕事をアウトソースする場合の障害となる点を列挙しました。

今回は、その打開策とアウトソースすべき業務カテゴリについて考察します。

■英語力の不足は、翻訳ツールや通訳を通して行う

翻訳
シンプルな業務であれば、拙い英語でも翻訳ツールをうまく使いこなせれば、問題が起こることは少ないでしょう。
ただ、例えばシステム開発など複雑で詳細な要件定義が必要な業務については、翻訳ツールだけでは厳しいでしょう。

そこで、ワークシフトでも推奨しているのが、通訳を一人つけることです。
日本からインドに仕事を依頼するのであれば、英語が話せる外国人をSkypeミーティングなどに参加させて細かい部分まで伝えてもらうという方法です。

通訳というと高いイメージがありますが、30分程度のskypeミーティングに一緒に参加してほしいという程度の依頼であれば、
気軽に頼める金額になります。

■文化の違いは慣れるしかない?

india
日本人の感覚ですと仕事を受注した人間はクライアントに対して礼儀正しくすることが求められます。
ただ、世界のほとんどの国の人々は日本人ほど礼儀正しくありませんし、丁寧でもありません。

もちろん文化の差はそれだけではありませんが、これについてはとにかく経験値というか慣れましょうという他ありません。
一つ解決法を挙げるとするなら、少し時間をかけることです。

つまり、依頼される仕事のジャンルにもよりますが、できるだけ小さな仕事を何人かに出して自分と相性のいい人を見つけるという
方法です。ただ、これは時間と労力がかなりかかるので、余裕のある人にしか実行できません。

■日本企業がアウトソースしやすい業務カテゴリ

2015年現在、国内でクラウドソーシングを使う発注者の仕事の多くは、軽タスクというのが現状であり、アンケートや感想文、ロゴ作成、バナーデザイン、簡単なサイト作成などが件数と金額の多くの割合を占めている状況です。

現在浸透していないですが、外国人に依頼すると効率化できる例もいくつかあります。

・マイナー言語の翻訳
・初期の市場調査
・業務アシスタンス(秘書)

理由などはまた次回、第三回で。


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