平昌オリンピック開幕!韓国のインバウンドからわかる日本のチャンスとは?


平昌オリンピックが開幕しました。前回のソチオリンピックの羽生選手の金メダルは記憶に新しいですが、今回も日本代表の活躍に期待しましょう!

韓国のインバウンド需要

開催国である韓国のインバウンド需要はどうなっているのでしょうか。日本への外国人観光客は年々増加していて2017年は過去最高の約20%増の2869万人を記録しました。一方で、韓国への外国人観光客は前年度22.7%減の1334万人となっています。この背景として、中国軍と在韓米軍の対立により中国が韓国への団体旅行を禁じたこと、そして隣国の北朝鮮によるミサイル発射の懸念、といったことが挙げられます。中国からの訪韓客は減ってしまいましたが、着実に増加しているのがベトナム(29.2%増)、台湾(11.1%増)やロシア(15.6%増)、モンゴル(31.3%増)、カザフスタン(30.6%増)など、アジア・中東の国々です。韓国は積極的に訪韓客の多様化に取り組んでおり、その結果、アジア・中東の観光客が全体に占める割合は2016年の25%から2017年は33%に拡大しました。

オリンピックへ向けて

これ以上観光客を減らしたくない韓国は、期間限定でビザの緩和を発表し、コンビニで円・ドル・元で決済するサービスをはじめるなど観光客の誘致を積極的に行っています。
さらに、冬季オリンピックのチケットをもっと外国人に購入してもらおうと、42日間のショッピング・フェスティバルを開催しています。この「コリアグランドセール(Korea Grand Sale)」は、今年の1月18日から始まり、700社、5万2000店舗が参加し、外国人観光客はフライトや宿泊、レストラン、観光などで値引きが受けられます。

この時期、日本にもチャンス?

しかしこれでもなお、オリンピックのチケットが売れ残り、無料配布を行っています。今回のオリンピックは韓国現地の人にとっても関心度が薄いようです。一方で日本は、免税範囲の拡大、東南アジアからの観光客を対象としたビザの免除拡大や産業の妨げとなる規制の緩和・撤廃などを、次々と行なっています。加えて日本の観光庁は、ウインタースポーツに関する整ったインフラ、スキー場や冬の観光地の魅力を大々的に宣伝しています。そういった状況の中、韓国メディアは、韓国と時差がないこと、韓国から距離的に近いことから、「今回の五輪は日本が観光のチャンスだ」と報じています。2月16日からは中国の旧正月でもある春節が控えており、オリンピック開催中、日本におけるインバウンド需要はますます高まるものと思われます。

出典:https://goo.gl/oXCaLv


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